嫁さんは自慢の美人ですし、娘も母親似でかわいく、性格もやさしく、絵に描いたような円満な家庭生活を送ってきました。
いや、そう思っていたのは、どうやら私だけで、嫁さんはそう感じていなかったようです。
結婚して丸18年たった時、嫁さんから離婚届を突きつけられたんです。
理由は、「あなたのモラハラに耐えられない」とのこと。
私にはまったく自覚がありませんが、それがモラハラというものなんでしょうね。
娘もすでに母親の決意を知っていて、「私もお母さんと一緒に出ていく」と断言。
つまり、私は娘にも嫌われていたわけです。
家族関係の修復は不可能と判断して、私は離婚に応じました。
43歳にして、突然独身に逆戻りしたわけです。
人生、お先真っ暗状態に陥った私は、会社の仕事にも身が入らなくなってしまいました。
そんなときに、たまたまエロ本で見つけたのが、Jメールという出会い系サイトです。
結婚18年間で、何度か浮気はしましたが、どれもハプニング的な浮気で、出会い系を利用して女性を求めたことはありません。
独り身の淋しさを紛らわすために、Jメールに登録し、アダルト系の掲示板でセフレ募集をすることにしました。
利用してみて感じたのは、40代のバツイチ男にも、けっこう女性の需要があるということです。
なんとなく「出会い系は若い人の出会いの場」というイメージがありましたが、中年男もそれなりにモテるんですよ。
セフレ募集して最初に出会ったのは、26歳の美容師でしたし、20代、30代の女性と思ったよりも数多い出会いがありました。
しかし、だんだんそれだけでは飽き足らなくなってきたんです。
「体は満足できても、心の隙間が埋まらない状態」といったらいいでしょう。
それで、アダルト系からピュア系にシフトして、ステディな恋人を探すことにしました。
そして出会ったのが、33歳の女性です。
仕事は派遣、彼女にも離婚歴があります。
バツイチ同士、ということが無理のない付き合いにつながったのでしょう。
交際丸1年の記念日に、私からプロポーズし、みごとゴールインしたんです。
再婚して、半年がたちます。
子どもができるまでは共働きをすることにしました。
夫婦円満、幸せです。
けれど、実は、私は嫁さんには内緒で、今でもこっそり、アダルト掲示板でセフレ募集して遊んでるんですよ。
離婚からスタートした私の出会い系人生は、今も継続中ということになりますね。